2019年10月26日土曜日

宿題の意義について考える

今週も何件か体験授業をして、色々と考えたことや、工夫を紹介していきたいと思います。


小学生の低学年のお子さんの保護者様で塾から宿題は出るのですかと聞かれました。私は毎回必ず宿題を出すようにしていますと答えます。ここで、ほとんどの生徒様は「えー」って心の中で思うことでしょう。


なので私は宿題を出す意味について説明を付け加えます。まだ習っていない単元について宿題を出すことはありませんし、塾で習ったばかりの類題を忘れないようにするために宿題を出しますと。さらに付け加えると、来週までにやるのではなく、今日の晩御飯を食べる前にやってほしいなど、具体的な指示も出します。


そして、次回の授業の時に確認はしますが、忘れたからといって怒るということは一切ありませんと伝えます。怒る必要など全くありません。なぜなら宿題を忘れたことで困るのは誰であるのか、それをしっかりと生徒様に認識させる必要があるからです。先生は困りませんし、保護者様も困りません、一番困るのは誰ですかと私は質問いたします。そうするとどんな生徒様であっても自分だと正解を答えることができます。


このやりとりを傍から見るとただの誘導尋問で言わせているだけじゃないかと思われるかもしれませんが、実際は違います。どんな幼い子供であっても善悪の分別はついてはいるものの、いざとなると自分に都合の悪いことは嘘をついてしまいがちになります。それを自分の言葉で発することによって再認識させ、自分で言ったからには行動に移しやすくなると思うからです。


みんなわかってるはずのことを、ついつい、いつもの癖で面倒くさい、うざい、きもい、などのよく考えたら意味のない言葉で誤魔化してしまいがちです。そういった部分をしっかり見直すことでお子様の成長を促し、自立できるように、さらには自律できるようにしていきたいと考えています。


学力を上げるにはただ闇雲に勉強するのではなく、色々な意味を考えて行動すると効率が良くなると思います。

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